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【WEBサイト制作の手引】#5スケジュール作成

日付:
2017年11月21日
カテゴリー:
ディレクション

制作の工程を掴み、スケジュール表を作成します。この連載ではWEBサイト制作に不慣れな人のために簡単な解説を行っていきます。

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■WEBサイト制作の手引 記事一覧

  1. はじめに
  2. 企画の確認
  3. 目的の設定
  4. 役職の割り当て(アサイン)
  5. スケジュール作成(この記事)
  6. 設計書の作成
  7. デザイン・トーン&マナー決定
  8. 実装
  9. テスト
  10. 本番公開
  11. 運用

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役職の割当ができたら、制作のスケジュールを作成します。

とにかくみんながシンプルにタスクに集中することに注力します。

目次

予定を作成する

「担当者」と「タスク」ごとに大まかな予定を設定します。

まずは大まかな工程を掴む

完璧で緻密な進行予定表を作る…というよりも、まずは大まかな作業工程と納期を掴むためにテキストを作成しましょう。
小規模であればわざわざ表を作らなくてもよいです。
そして、進行の遅れを発生させたり、致命的な障害を作る箇所を把握します。

ある程度スケジュールが出来てきたら、バッファ(余裕)を持たせます。
見積もりの誤差だけではなく、想定できない何かが起きるということを予め考えておきましょう。

ガントチャートは使える?

ガントチャートは進行を管理する人が全体のスケジュールを把握するために作成すると良いですが、それ以外の人にとっては役に立ちません。

むしろみんなに余計なことを考えさせ、パフォーマンスを落とす要因になってしまいます。

スケジュール管理者がやるべきこと

いわゆる「進捗管理」です、効率的に役職ごとの業務を繋げましょう。

  • はっきりとした上流を確保する
  • 案件における優先順位を明確にし、必要なところだけ共有する
  • 進捗の確認を行う
  • 進捗の調整を行う
  • 各役職の仕事をシンプルにする

はっきりとした上流を確保する

システムの要件定義書や、仕様書WEBサイト設計書、もっと基本的なところで言うと制作の方針など、重要な要素をあいまいにしないことが大切です。
どんなものを作るのか、実際に手を動かす前に完成図が見えていれば、作業をやり直す必要がなくなります。

案件における優先順位を明確にし、必要なところだけ共有する

効率的な進行のために出来ることを明確にしておきます。
例えば前もって確認できる事項や進められる工程などがあります。
また、致命的な欠陥を早めに見つけられるようにしておくことも大事です。

進捗の確認を行う

各役職から報告をもらいます。

進捗の調整を行う

進行が遅れたり前倒しになった場合は、必ずその部分を把握しスケジュールの再調整を行う必要があります。

各役職の仕事をシンプルにする

各役職の人間が目の前の仕事に集中できるようつとめます。

例えば、ガントチャートを共有して「この後これが詰まってるから、それまでにあれをしてこれをして・・・」と指示を出してはいけません。
「○日までにここまで上げてくれればOK」という風にシンプルなタスクを作りましょう。

なぜ進行が遅れるのか

残念なことに、IT産業にはデスマーチがつきものです。しかしこれは避けられないものではなく、ちゃんと予定通り進行する案件もたくさんあります。

デスマーチが起きる理由についてはそれはもう色々なところで議題となっており、様々な理由が語られています。
これについて書くとまた長文となってしまうので、ここではライトにいきましょう。

あいまいな要件

本文の「はっきりとした上流を確保する」でも触れましたが、早めに決めてしまわないといけないような事が、どの役職の目にも触れずに宙ぶらりんな状態になってしまうことがあります。そして後になって爆発します。

遅れが慣習となってしまっている

制作現場が職人的な気質である場合、制作内容にこだわり過ぎて最初の方の工程ほど時間を掛けてしまうことがあります。
しかし当然ながら遅れた分は全て後ろの工程に回ってきます。

日本のクリエイティヴは「製造業」たりえるか?:『シドニアの騎士』にみるCGスタジオの起死回生|WIRED.jp

時間を掛けるほどクオリティが上がる、という状態なのであれば、それは良いことではありません。

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