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ロケーションスチル撮影ガイド2.5 iPadプレビューでディレクターと連携してみる

日付:
2017年09月03日
カテゴリー:
ディレクション, 撮影

ロケーション撮影でのガイド記事 番外編です。

私は数年前はCanonの大きなカメラを使用していましたが、求める機能が変わり2年ほど前にSonyのaに替えました。
メーカーは正直言って別になんでも良いのですが、取り回しが楽でEVFが使用できるものが望ましかったため、小型軽量ミラーレスの35mmサイズを選択しました。

スマートフォンのプレビュー機能を使用する

最近のカメラはスマートフォンでリモコン操作やプレビューが出来るものが多いです。
これらの機能はあくまで民生用で、安定感に欠け、またスピーディとはいい難いレスポンスなのですが、手軽に無線で外部モニターに確認用の画像を送信できるのは魅力的です。

せっかくなのでWEBディレクターの同行する撮影でこれらの機能を使用してみました。

屋外で確認をするD

Sonyのaでは「スマートリモコン」というリモコンアプリを使用して、撮影中のライブビュー画面をリアルタイムで確認でき、またシャッターを切った後やや低解像度のjpgがその都度iPadに送信され確認できます。
送信された写真はiPadにどんどん溜まっていくので、すぐにギャラリーモードに切り替えて撮影済みのカットを確認することも出来ます。

レスポンスの悪さを他の機材でカバーする

カメラをスマートリモコンモードにしている間、EVFや背面液晶でも通常通りモニターできます。
しかし各操作のレスポンスが遅くなり、シャッターを切ったあとiPadにデータを送信する少しの間はシャッターを切ることができなくなり、撮影のテンポが悪くなってしまいます。
また、本体SDカードに保存した画像もこのモードにしている間は確認できません。

そこでもう一台カメラを用意しておき、片方はあくまでディレクター用モニターとして使用しました。結果、撮影のテンポを崩さず進行する事ができました。

iPadに送信される画像は、私の環境では解像度1616px×1080pxと低めでした。
フォーカスの確認などには使用できません。あくまで構図などのチェック用のものとなります。

まとめ

スマートなプレビューは手軽に扱え、リアルタイムで情報を共有することで案件に安心感が生まれました。
イケます。

ソフトウェアにアシストされる撮影

リアルタイムで他者と撮影画面を共有しながらスチル撮影を行うなんてことは、少し前だと考えられませんでした。
操作系は直感的なアナログカメラの頃よりも考えることが増え、ソフトウェアにアシストされている感覚を覚えます。
「スマホでGoogleマップを表示しながら移動するのは、また紙の地図を片手に移動していた頃とは違うストレスがある」というのと似たような感じがしますね。

ただソフトウェアの操作が難しくとも、練習することでどうにでもできます。
個人的には技術アップによって可能性が広がることはウェルカムウェルカム!です。

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